仮面同窓会

仮面同窓会

2014年6月27日読み始め。

2014年7月2日読み終わり。


いわゆる「いやミス」(嫌な感じがするミステリー?)というジャンルに入る作品です。

高校時代の生活指導の教師を、高校時代にしごかれた恨みのために、友人4人で軽く復讐したところ、自分たちは殺すところまでしていないのに、なぜか後日、拘束された状態の水死体で発見される。

4人の中に犯人はいるのか、疑心暗鬼になりながら、物語は進み、最終的には犯人は見つかるものの、すごく嫌な感じでエンディング。


うまく描かれていて、ドキドキさせられて、伏線も回収されてて面白いけど、やはり嫌な感じのエンディングで読後感は良くない。

でも、きっとこれに懲りず、今後もいやミスを読んじゃうだろうな。

盤上に散る

盤上に散る

2014年6月15日読み始め。

2014年6月26日読み終わり。

「盤上のアルファ」で登場する林鋭生を探す物語。

亡くなった母の遺品から林への手紙を見つけ、林に渡すべくいろいろな人に出会い、将棋界に触れる主人公。

主題は将棋のゲームそのものよりも、将棋への愛や駒への愛、執念。そして、親への愛。

白熱する将棋のゲーム展開を期待していただけに、白熱さはないが、これらの愛に感動。

期待とは違ったところの面白さがあった。


次は、「盤上のアルファ」の真田の続編が読みたい。

ルポ電王戦

ルポ 電王戦―人間 vs. コンピュータの真実 (NHK出版新書 436)

2014年6月10日読み始め。

2014年6月14日読了。

今年今までで一番面白かったかもしれない!

春にテレビ番組「情熱大陸」で、コンピュータ将棋ソフトvsプロ棋士の戦い、電王戦をプロ棋士にスポットを当てて特集してたのを見てから、少し気になっていたところへ、本書の発売があり、即買いしました。

本書はプロ棋士の側面もコンピュータソフト製作者の側面も多分に盛り込まれていて、コンピュータソフトvsプロ棋士と言えども、それぞれの側の人間ドラマが詰まっています。

1つのミスに翻弄され、 ミスを引きずってしまう人間。一方、ミスをしようが一手一手、最善の手を探して淡々と打つコンピュータソフト。

ソフト製作者側のドラマも共感できることがたくさん。将棋が好きで、プログラミングが好きで、強いソフトを作ることの努力を惜しまない製作者。

面白かった理由を書き出したら止まらない!

サイバー・コマンドー

サイバー・コマンドー

2014年6月4日読み始め。

2014年6月10日読み終わり。

福田和代さんの小説はほぼ初めてだったが面白かった。情報関係の仕事をしているということもあると思うけれど。

もうちょっと深さがあっても良いように思うけれど、社会のあらゆるものがコンピュータに制御されていて、それが通常通り動くから平穏な暮らしができているという趣旨は十分伝わったし、その危うさもわかりやすかった。

また今度福田和代さんを読もう。

青天の霹靂

青天の霹靂

2014年5月31日読み始め。

2014年6月3日途中断念。


マジックバーの雇われマジシャンの35歳の男の物語。

どうも話の筋が読めず、まったりまったり進む物語で、読んでいて眠くなり、次第に飽きてしまって断念。

陰日向に咲く」は面白かったんだけどなぁ。。。

ルーキー 刑事の挑戦 一之瀬拓真

ルーキー - 刑事の挑戦・一之瀬拓真

2014年5月20日読み始め。

2014年5月30日読み終わり。

先週、今週と仕事が忙しく、読書時間の通勤電車も睡眠が多くて、読み終わるのに10日もかかった。


警察官4年目、地域課の交番警官から刑事課の強行班に異動となった主人公が、刑事初出勤の夜早々に殺人事件を担当し、解決するまでの2週間ほどの物語。

変わったトリックや謎解きのようなものはなく、刑事スタートの成長物語なので、スルッと解決してしまうところとかは物足りなさも感じる。ただ、成長物語としてみると、新人刑事の成長物語はこれまでなかったと思うので新鮮。

ゆとり世代の刑事、やや強引な取り調べに少し反感をおぼえながらも、結局自分もそうしてしまうところ、なかなか身近で面白かった。

続編が出たらまた成長っぷりを楽しませてもらいたい。

暴露ースノーデンが私に託したファイル

暴露―スノーデンが私に託したファイル―

2014年5月14日読み始め。

2014年5月19日途中断念。


5月12日に、この書籍の発売のニュースを見て即予約した。

最初の2章くらいまでは、著者がどのようにして、スノーデンと接触し、スノーデンが持つ資料を公開したか、極秘中の極秘で進めなければならなかった苦労など、緊迫したドキュメントを読んでいるようで、とても面白く興奮した。


その後の章については(途中で断念してしまったが)、NSAがいかに膨大な情報量を、一般の情報も含めてかき集めていたかが、淡々と綴られているようで、一気に萎えてくる。

確かにスノーデンや著者の暴露の趣旨としては、これらの酷さを知らしめてプライバシーが権力によって監視されていることについて考えさせたいというのはあるのだけど、話題が桁外れすぎなのか、淡々としすぎなのか、全然入ってこなくなってしまい、途中断念をしてしまった。


普段はノンフィクションをほとんど読まないので、中盤以降もデータをまとめる体裁よりも、ストーリーで晒してくれる作りにしてくれたらな。

テーマはとっても興味深いだけに、読み切れない自分も悔しい。